施工管理技士(施工管理技術検定)の合格率は、種目・級・検定(第一次/第二次)によって大きく異なります。結果が年度を通してそろっている最新の令和7年度(2025年度)は、1級の第一次検定が22.5%〜69.2%、1級の第二次検定が36.3%〜69.6%でした。たとえば1級土木は第一次43.1%・第二次38.9%、1級建築は第一次48.5%・第二次39.0%です。
この記事では、建築・土木・電気工事・管工事・電気通信工事・造園・建設機械の7種目について、1級・2級、第一次・第二次の合格率を実施機関が公表した資料の数値だけで一覧にしました。建設業法の改正で第一次検定・第二次検定の制度になった令和3年度から令和7年度までの推移と受検者数・合格者数、すでに公表された令和8年度(2026年度)の結果も載せています。難易度の考え方や勉強時間の目安は施工管理技士の難易度・合格率の記事で解説しています。
この記事の要点
- 令和7年度の1級は、第一次が22.5%(建設機械)〜69.2%(電気通信工事)、第二次が36.3%(電気通信工事)〜69.6%(電気工事)。
- 同じ種目でも年度で大きく動きます。1級電気通信工事の第一次は令和6年度40.5%→令和7年度69.2%でした。
- 第一次と第二次のどちらが低いかは種目で異なります(令和7年度は1級建築が第二次39.0%で低く、1級電気工事は第二次69.6%で高い)。
- 2級の第一次(建設機械を除く)は前期(6月)と後期(10〜11月)で別々に集計されます。建築・電気工事の前期は、公表資料に合格率の記載がなく受検者数・合格者数のみです。
- 令和8年度は、1級土木の第一次(49.8%)や2級の前期などがすでに公表されています。
令和7年度(2025年度)の合格率一覧【7種目・1級/2級・第一次/第二次】
令和7年度の合格率は、同じ「施工管理技士」でも種目と検定によって20%台から70%台まで開きがあります。下表は7種目の令和7年度の合格率です。
出典:建設業振興基金「令和7年度 建築/電気工事施工管理技術検定 結果表」(1級・2級)、全国建設研修センター「令和7年度 各施工管理技術検定の合格者の発表について」、日本建設機械施工協会「令和7年度 事業報告書」
- 2級の第一次(建設機械を除く)は、後期(第一次検定のみの受検者と、第一次・第二次を同日に受けた人の第一次)の値です。前期の値は種目別の表に載せています。
- 建設機械の2級は、第1種〜第6種の合計です。令和7年度の建設機械の第一次検定は、1級・2級とも6月の1回実施です。
- 2級土木のほかの種別は、令和7年度の第一次(後期)が鋼構造物塗装61.0%・薬液注入56.7%、第二次が鋼構造物塗装39.5%・薬液注入46.6%でした。
- 次の種目別の表で「—」としている箇所は、同じ集計区分の公表値を確認できなかった年度です(令和3・4年度の一部)。
土木施工管理技士の合格率の推移
1級土木の第一次は令和3年度60.6%から令和7年度43.1%まで下がる傾向が続き、令和8年度は49.8%でした。第二次は28.7%〜41.2%の範囲で推移しています。
1級土木施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「1級土木施工管理技術検定『第一次検定』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和3〜8年度・一部はWayback Machine保存版)。令和5年度は令和6・7年度資料の参考欄の値
第二次の受検者には、その年に第一次に合格した人と、第二次検定のみを受ける人が含まれます。令和7年度の受検者24,667人の内訳は、同年度の第一次合格者が7,176人、第二次検定のみの受検者が17,491人でした。土木に特化した難易度の見方は土木施工管理技士の難易度の記事で解説しています。
2級土木施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定『第一次検定(前期)』『第一次検定(後期)』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和3〜8年度・一部はWayback Machine保存版)。種別「土木」、後期・第二次は「合計」欄の値
令和3・4年度の後期と第二次は、令和5年度以降と同じ集計区分(同日受検者を含む「合計」)の公表値を確認できなかったため空欄にしています。令和4年度の前期も確認できませんでした。
建築施工管理技士の合格率の推移
1級建築の第二次は、令和3年度52.4%から令和7年度39.0%へ下がっています(令和5年度は45.5%とわずかに上昇)。第一次は36.0%〜48.5%の間で上下しています。
1級建築施工管理技士の合格率の推移
出典:建設業振興基金「1級建築施工管理技術検定 結果表」(令和3〜7年度)、「令和8年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 実施結果」。令和7年度の第二次は結果表の注記どおり令和8年1月25日の臨時試験の結果を含む
2級建築施工管理技士の合格率の推移
出典:建設業振興基金「2級建築施工管理技術検定 結果表」(令和3〜7年度)、「同 第一次検定(前期)実施結果」(令和5〜8年度。合格率の記載なし)
管工事施工管理技士の合格率の推移
1級管工事は年度差が大きく、第一次は令和3年度24.0%から令和6年度52.3%まで幅があります。第二次は令和6年度76.2%、令和7年度63.3%でした。
1級管工事施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定『第一次検定』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和3〜7年度・一部はWayback Machine保存版)。令和5年度は令和6・7年度資料の参考欄の値
2級管工事施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「2級管工事施工管理技術検定『第一次検定(前期)』『第一次検定(後期)』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和5〜8年度・一部はWayback Machine保存版)。後期・第二次は「合計」欄の値
電気工事施工管理技士の合格率の推移
1級電気工事の第二次は、令和7年度に69.6%と前年度(49.6%)から大きく上がりました。第一次は36.7%〜53.3%の範囲です。
1級電気工事施工管理技士の合格率の推移
出典:建設業振興基金「1級電気工事施工管理技術検定 結果表」(令和3〜7年度)、「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 実施結果」
2級電気工事施工管理技士の合格率の推移
出典:建設業振興基金「2級電気工事施工管理技術検定 結果表」(令和3〜7年度)、「同 第一次検定(前期)実施結果」(令和5〜8年度。合格率の記載なし)
電気通信工事施工管理技士の合格率の推移
1級電気通信工事は、第一次が令和7年度69.2%と高い一方、第二次は36.3%〜40.9%で推移しています。
1級電気通信工事施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定『第一次検定』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和3〜7年度・一部はWayback Machine保存版)。令和5年度は令和6・7年度資料の参考欄の値
2級電気通信工事施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「2級電気通信工事施工管理技術検定『第一次検定(前期)』『第一次検定(後期)』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和4〜8年度・一部はWayback Machine保存版)。後期・第二次は「合計」欄の値
造園施工管理技士の合格率の推移
1級造園の第一次は令和5年度35.2%から令和7年度52.1%まで上がっています。第二次は40.0%〜46.0%の範囲です。
1級造園施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定『第一次検定』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和3〜7年度・一部はWayback Machine保存版)。令和5年度は令和6・7年度資料の参考欄の値
2級造園施工管理技士の合格率の推移
出典:全国建設研修センター「2級造園施工管理技術検定『第一次検定(前期)』『第一次検定(後期)』『第二次検定』の合格者の発表について」(令和5〜8年度・一部はWayback Machine保存版)。後期・第二次は「合計」欄の値
建設機械施工管理技士の合格率の推移
建設機械の1級第一次は22.5%〜30.1%で、令和4〜7年度は7種目の1級第一次の中で最も低い値でした。実施機関は一般社団法人日本建設機械施工協会で、受検者数・合格者数は同協会の事業報告書に掲載されています。
1級建設機械施工管理技士の合格率の推移
出典:日本建設機械施工協会「事業報告書」(令和3〜7年度。令和3年度はWayback Machine保存版)。令和3年度の第二次は令和2年度の実技試験の延期者を含む
2級建設機械施工管理技士の合格率の推移
出典:日本建設機械施工協会「事業報告書」(令和3〜7年度)。令和3・4年度の第一次は第1回と第2回の合計値、令和3年度の第二次は令和2年度の実技試験の延期者を含む。2級は種別(第1種〜第6種)ごとの受検者・合格者を合計した延べ人数で計算した値です。実施機関は実人数での合格率も公表しており、令和7年度の第一次は実人数で44.9%(受検4,991人・合格2,241人)です
令和8年度(2026年度)に公表済みの結果
令和8年度は、1級土木・建築・電気工事の第一次と、2級の第一次(前期)がすでに発表されています。1級土木の第一次は49.8%で、令和7年度(43.1%)を上回りました。
出典:全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定『第一次検定』」「令和8年度 2級土木・管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定『第一次検定(前期)』」の各合格者の発表について、建設業振興基金「令和8年度 1級建築/1級電気工事 第一次検定 実施結果」「同 2級建築/2級電気工事 第一次検定(前期)実施結果」
1級管工事・電気通信工事・造園の第一次は、この記事の作成時点(2026年9月20日)では未発表です。国土交通省の公示では、1級管工事の第一次の合格発表は令和8年10月8日(木)とされています。建設機械の第一次は合格者の受検番号が発表されていますが、受検者数・合格者数を載せた資料は確認できていません。区分ごとの発表日と確認方法は施工管理の合格発表日の記事にまとめています。
合格率を読むときの注意点
合格率は「難しさ」だけでなく、受検者の構成や集計方法でも変わります。数字を比べる前に、次の点を押さえておくと読み違いを防げます。
第一次と第二次は受検者の顔ぶれが違う
第二次検定は、その年の第一次の合格者と、過去に第一次に合格した人などがまとめて受けます。前述の1級土木(令和7年度)のように、第二次の受検者の7割ほどが「第二次のみ」の受検者という年もあります。そのため第一次と第二次の合格率を並べても、同じ集団の通過率にはなりません。令和7年度は、1級建築が第一次48.5%・第二次39.0%、1級電気工事が第一次41.5%・第二次69.6%と、どちらが低いかも種目で逆になっています。各検定の出題の違いは第一次検定・第二次検定の対策の記事で整理しています。
1年分だけで判断しない
同じ種目・検定でも、年度によって20ポイント以上動くことがあります。1級電気通信工事の第一次は令和6年度40.5%→令和7年度69.2%、2級管工事の第二次は令和5年度82.3%→令和7年度50.0%でした。上下の理由は公表資料では示されていないため、複数年の推移で見るのが安全です。
2級は前期・後期で集計が分かれる
建設機械を除く2級の第一次検定は、6月の前期(第一次検定のみ)と、10〜11月の後期に分かれています。後期には第一次検定のみの受検者と、第一次・第二次を同日に受ける人の両方が含まれます。令和7年度の2級土木(種別「土木」)は前期51.8%・後期49.7%、2級電気通信工事は前期76.5%・後期78.0%でした。
実施機関によって集計のしかたが違う
建設業振興基金の2級の結果表は、注記で第二次検定の受検者数を「(第一次・第二次の受検予定者+第二次のみの受検予定者)から欠席者を除いた数」と定義しており、第一次の合否で分けていません。一方、全国建設研修センターの2級の第二次は、第一次・第二次の同時受検者を「第一次検定に合格し第二次検定を受検した者」として集計しています。なお、同日に受けて第一次が合格基準に届かなかった人は、第二次の採点が行われません。2級の第二次を種目間で比べるときは、この違いに注意してください。
令和6年度の受検資格の改正
国土交通省によると、令和6年度から受検資格が見直され、1級の第一次検定は19歳以上(受検年度末時点)であれば受検できるようになりました。第二次検定は、令和10年度までの間は改正前の受検資格でも受検できます。1級の第一次の受検者数は令和5年度から6年度にかけて増えています(建築24,078人→37,651人、土木32,931人→51,193人、電気工事16,265人→23,927人、管工事14,990人→23,240人)。ただし、合格率の上下と改正の関係は公表資料では示されていないため、改正の影響と断定することはできません。受検資格の詳細は施工管理技士の受験資格の記事を確認してください。
働きながら受検を続けるなら、勉強時間を確保しやすい職場かどうかも確認しておきたい点です。資格取得を後押しする会社を探す場合は、資格取得支援のある施工管理の求人も参考にしてください。
合格基準(国土交通省の公表基準)
合格基準は、第一次・第二次とも原則「得点の60%以上」です。1級の第一次検定には、全体の得点とは別に「施工管理法(応用能力)」の基準があり、種目によって水準が異なります。
出典:国土交通省「令和8年度技術検定の合格基準について(事前想定版)」。建設機械の第二次の実技は、1級は選択した種別ごと、2級は受検した種別の基準
- 事前想定版には「試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性がある」と明記されています。確定した基準は、国土交通省が確定版として公表します(例:令和8年度の1級土木の第一次は「70問中42問以上正解、かつ施工管理法(応用能力)15問中9問以上正解」)。
- 実際に基準が変わった例もあります。令和5年度の2級建築の第一次(前期)は「40問中22問以上正解」でした(建設業振興基金の実施結果による)。
- 第一次と第二次を同日に受けた場合、第一次が合格基準に届かなければ第二次は採点されません。
合格率を受検計画に生かすポイント
合格率は、自分が受ける種目・級・検定の数年分を見て、準備の厚みを決める材料に使うのが実用的です。
- 第二次の合格率が低めの種目・年度が続く場合は、記述対策に早めに時間を割く。勉強の進め方は施工管理の勉強の始め方で解説しています。
- 2級(建設機械を除く)は、第一次検定を前期と後期の2回受けられる。日程と申込期間は試験日程・申し込み方法の記事で確認できます。
- 1級と2級のどちらから受けるか迷う場合は、1級と2級の違いの記事で、できる仕事の違いもあわせて確認する。
資格を取ったあとの働き方を考えるなら、施工管理の求人一覧から種目別に仕事内容を見比べておくと、どの種目を目指すかを決めやすくなります。
よくある質問
施工管理技士の合格率はどのくらいですか?
種目・級・検定によって大きく異なります。令和7年度(2025年度)の1級は、第一次検定が22.5%(建設機械)〜69.2%(電気通信工事)、第二次検定が36.3%(電気通信工事)〜69.6%(電気工事)でした。年度による上下も大きいため、受ける種目の数年分の推移を実施機関の公表値で確認してください。
1級土木施工管理技士の合格率は何%ですか?
令和7年度(2025年度)は第一次検定43.1%、第二次検定38.9%でした(全国建設研修センター公表)。令和8年度(2026年度)の第一次検定は49.8%(受検者50,012人・合格者24,927人)です。
1級建築施工管理技士の合格率は何%ですか?
令和7年度(2025年度)は第一次検定48.5%、第二次検定39.0%でした(建設業振興基金の結果表)。第二次は、令和3年度(52.4%)と比べて低い水準です。
2級土木施工管理技士の合格率は前期と後期で違いますか?
集計が別で、値も異なります。令和7年度(2025年度)の種別「土木」は、第一次検定の前期が51.8%、後期が49.7%、第二次検定が53.7%でした。令和8年度の前期は47.8%です。
第一次検定と第二次検定では、どちらの合格率が低いですか?
種目と年度によって異なります。令和7年度は、1級建築は第二次(39.0%)が第一次(48.5%)より低く、1級電気工事は第二次(69.6%)が第一次(41.5%)より高くなりました。第二次には過去に第一次に合格した人も含まれるため、単純比較はできません。
合格率の最新の数値はどこで確認できますか?
各実施機関の公表資料で確認できます。建築・電気工事は一般財団法人建設業振興基金、土木・管工事・電気通信工事・造園は一般財団法人全国建設研修センター、建設機械は一般社団法人日本建設機械施工協会です。全国建設研修センターは合格発表時に受検者数・合格者数・合格率を公表し、建設業振興基金は年度ごとの結果表を、日本建設機械施工協会は事業報告書に受検者数・合格者数・合格率を掲載しています。