2級電気工事施工管理技士は、電気設備工事の主任技術者等の資格要件に関係する国家資格です。第一次検定は17歳以上で受検でき、第一次合格者には「2級電気工事施工管理技士補」、第二次合格者には「2級電気工事施工管理技士」の称号が与えられます。実際の配置には、担当工事との対応、実務経験、雇用関係などの確認が必要です。この記事では、令和6年度の制度改正後の受検資格、令和6・7年度の合格率、難易度、勉強時間を整理します。

この記事の要点

結論を先にまとめると、2級電気工事施工管理技士は「実務経験ゼロからでも一次検定に挑める」電気施工管理キャリアの最初の一歩です。難易度は1級より低く、過去問の反復で十分に届く水準です。

  • 第一次検定はその年度末時点で17歳以上なら学歴・実務経験を問わず受検可能(国土交通省)
  • 令和6→7年度の合格率は第一次47.5%→55.1%、第二次51.4%→51.8%と、いずれも約5割(建設業振興基金)
  • 第二次合格者は、対応する電気工事で主任技術者等の資格要件に関係する
  • 受検手数料は第一次・第二次とも各7,900円、同時受検は15,800円(建設業振興基金)

2級電気工事施工管理技士で何ができるか

2級電気工事施工管理技士(第二次検定合格者)は、対応する電気工事で主任技術者等の資格要件に関係します。実際の配置には、担当工事との対応、実務経験、雇用関係などの条件確認が必要です。

下請代金総額が5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)の元請工事では、主任技術者ではなく監理技術者を置く必要があります。2級は主任技術者等、1級は監理技術者・主任技術者等の資格要件に関係しますが、実際の配置には別の条件もあります。1級の位置づけは1級電気工事施工管理技士、級の比較は施工管理技士の1級と2級の違いで確認できます。

「技士補」と「技士」の関係

技術検定は令和3年4月の制度改正で、第一次検定の合格者に「2級電気工事施工管理技士補」、第二次検定の合格者に「2級電気工事施工管理技士」という称号が与えられる仕組みになりました。第一次に受かった段階で技士補を名乗れるため、まだ実務経験が浅い若手でも「合格実績」を履歴書に書けるのが大きな利点です。電気施工管理という仕事の全体像は電気施工管理とは、資格の種類は電気工事施工管理技士もあわせてご覧ください。

受検資格(令和6年度改正後)

第一次検定は「その年度末時点で17歳以上」であれば学歴・実務経験を問わず受検できます。第二次検定は、新受検資格または令和10年度までの経過措置の要件を確認して申し込みます。

令和6年度(2024年度)の制度改正で受検資格が見直されましたが、2級第一次の「17歳以上」という年齢要件は従前から変わっていません。つまり、高校在学中の方や、電気の現場に入ったばかりの未経験者でも、最初の一次検定にはすぐ挑戦できます。

検定段階受検資格(令和6年度以降)
第一次検定その年度末時点で17歳以上(学歴・実務経験は不問)
第二次検定2級第一次検定合格後に実務経験3年以上、または1級第一次検定合格後に実務経験1年以上

(出典:国土交通省『令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります』)。なお、令和6年度から令和10年度までは経過措置期間とされ、第二次検定は改正前の旧受検資格と新受検資格を選択できます。自分がどちらの要件に当てはまるかは、受検前に必ず実施機関の最新情報で確認してください。受検資格全体の考え方は施工管理技士の受検資格にまとめています。

実務経験ゼロの未経験からどう現場に入り、経験を積んでいくかは施工管理は未経験から目指せるかが参考になります。

試験概要(科目・形式・令和8年度日程・手数料)

2級電気工事施工管理技術検定は、知識を問う第一次検定(マークシート方式)と、応用力・記述力を問う第二次検定(記述中心)の2段階で行われます。実施機関は一般財団法人建設業振興基金です。

科目と出題形式

第一次検定は、電気工学などの工学的知識・施工管理法・法規の各分野から出題され、マークシート方式で解答します。第二次検定は施工管理法を中心に、経験記述(自分が関わった工事の課題と対応を書く問題)を含む記述式が山場です。検定段階ごとの具体的な対策は第一次・第二次検定の対策を参考にしてください。

令和8年度(2026年度)の日程

2級は受検パターンが3つに分かれます。第一次検定だけを早く受けたい場合は前期(6月)または後期(11月)、第一次・第二次を同年に受ける場合は11月の同時実施です。いずれも申請はインターネット申込です。

区分申込受付試験日合格発表
第一次検定のみ(前期)令和8年2月6日〜2月27日令和8年6月14日(日)令和8年7月13日(月)
第一次検定のみ(後期)令和8年6月29日〜7月27日令和8年11月8日(日)令和8年12月21日(月)
第一次・第二次検定令和8年7月13日〜7月27日令和8年11月8日(日)第一次 令和8年12月21日(月)/第二次 令和9年2月5日(金)

(出典:建設業振興基金『令和8年度 建築及び電気工事施工管理技術検定実施日程』)。日程は年度により変わるため、申込前に必ず公式の最新スケジュールをご確認ください。区分横断の日程・申込の流れは施工管理技士の試験日程・申し込み方法にまとめています。

受検手数料

2級電気工事施工管理技術検定の受検手数料は、第一次検定・第二次検定とも各7,900円(非課税)、第一次・第二次を同時に受ける場合は15,800円(非課税)です(出典:建設業振興基金)。1級の各15,800円と比べると、入口としての金銭的なハードルも低めです。

合格率(令和6→令和7年度の推移)

2級電気工事施工管理技士の合格率は、令和6・7年度はいずれも第一次・第二次ともおおむね5割前後でした。合格率は年度により変動するため、受検前に実施機関の最新公表値を確認してください。

検定段階令和6年度(2024)令和7年度(2025)
第一次検定47.5%(合格2,730/受検5,751)55.1%(合格3,772/受検6,841)
第二次検定51.4%(合格2,460/受検4,782)51.8%(合格2,600/受検5,023)

(出典:一般財団法人建設業振興基金 令和6・7年度 2級電気工事施工管理技術検定 結果表)。合格率は年度により変動し、第一次と第二次では受検者の条件も異なるため、単純な難易度比較には使えません。区分横断の難易度・合格率は施工管理技士の難易度・合格率でも整理しています。

難易度と勉強時間の目安

難易度は1級>2級で、2級は施工管理技士7区分の中でも標準的な水準です。合格に必要な勉強時間の目安は2級でおよそ100〜150時間、準備期間は3〜4か月が一つの目安になります。

区分勉強時間の目安準備期間の目安
2級電気工事約100〜150時間3〜4か月
1級電気工事約150〜300時間半年〜1年

※勉強時間は実務経験や電気の予備知識によって前後します。第一次は過去問題で出題分野と弱点を確認し、第二次は受検年度の出題形式に沿って記述練習を進めます。教材選びと演習の進め方は施工管理技士の過去問・勉強法を参考にしてください。

取得後の扱い(配置・手当・求人)

2級電気工事施工管理技士は、対応する工事で主任技術者等の資格要件に関係します。実際の配置、資格手当、求人での評価は、工事内容、実務経験、雇用関係、会社規程などにより異なります。

建設技術者の年収は、厚生労働省の令和6年(2024年)賃金構造基本統計調査でおおむね600万円前後が一つの目安です(区分・規模により幅があります)。資格手当は会社ごとに有無・金額・支給条件が異なり、2級と1級の差も一律ではありません。電気分野の年収の詳しい内訳は電気施工管理の年収、手当の確認方法は施工管理技士の資格手当・将来性で解説しています。

求人によっては2級を必須・歓迎条件としています。資格だけで配置や提示条件が決まるわけではないため、担当工事、経験、勤務地、労働時間、給与内訳を見比べて確認してください。

電気施工管理の求人を探す

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2級から1級へのステップアップ動線

2級から1級へ進む方法と、年齢要件を満たして1級第一次から受検する方法があります。1級は監理技術者・主任技術者等の資格要件に関係しますが、実際の配置や営業所技術者等としての扱いには別の条件もあります。

令和6年度の制度改正で1級の第一次検定は19歳以上であれば実務経験を問わず受検できるようになったため、2級取得と並行して早めに1級一次に挑むルートも現実的です。1級の受検資格・難易度・取得メリットの詳細は1級電気工事施工管理技士を、両者の年収差は1級・2級で施工管理の年収はどう変わるかをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

2級電気工事施工管理技士は未経験でも受けられますか?

第一次検定はその年度末時点で17歳以上なら学歴・実務経験を問わず受けられます。第二次検定は第一次合格後に実務経験3年以上(または1級第一次合格後1年以上)が必要なので、働きながら取得を目指すのが一般的です。

2級電気工事施工管理技士の合格率はどのくらいですか?

建設業振興基金の公表値では、第一次が令和6年度47.5%→令和7年度55.1%、第二次が令和6年度51.4%→令和7年度51.8%と、いずれも約5割です。年度により変動するため、受検前に最新の公表値をご確認ください。

合格すると何ができるようになりますか?

第二次合格者は、対応する電気工事で主任技術者等の資格要件に関係します。実際の配置には工事内容、実務経験、雇用関係などの確認が必要です。第一次合格者は「2級電気工事施工管理技士補」を名乗れます。

2級と1級はどちらを先に取るべきですか?

2級から進む方法と、年齢要件を満たして1級第一次から受検する方法があります。担当工事と第二次検定の受検経路を確認して選んでください。

受検手数料はいくらですか?

第一次検定・第二次検定とも各7,900円(非課税)、第一次・第二次を同時に受ける場合は15,800円(非課税)です(建設業振興基金)。

まとめ

2級電気工事施工管理技士の第一次検定は17歳以上で受検でき、第二次検定は新受検資格または経過措置の要件を確認して申し込みます。第二次合格後の配置や手当は自動的に決まるものではないため、担当工事の要件と会社規程を確認してください。合格率・日程・手数料は年度により変わるため、実施機関の最新の公表データをご確認ください。