施工管理技士(施工管理技術検定)の試験後に答え合わせをするなら、最終的な確認先は実施機関が公表する試験問題と正答です。全国建設研修センター(土木・管工事・電気通信工事・造園)と日本建設機械施工協会(建設機械)は、第一次検定の試験問題と正答を試験の翌日から1年間掲載しています。建設業振興基金(建築・電気工事)も、第一次検定の正答肢と、第二次検定のうち択一式の設問の正答肢を公表しています。第二次検定の記述式の設問は正答が公表されないため、自己採点には限界があります。
令和8年度(2026年度)の秋以降は、1級土木の第二次検定(10月4日)、1級建築・1級電気工事の第二次検定(10月18日)、2級土木の後期・第二次検定(10月25日)、2級建築・2級電気工事の後期・第二次検定(11月8日)などが行われます。合格基準は国土交通省が試験前に公表しており、原則は得点60%以上です。この記事では、種目×級ごとの試験日と正答の公表先、確定した合格基準、自己採点の進め方をまとめます。※正式な合否は実施機関の合格発表でご確認ください。
この記事の要点
- 答え合わせの確認先は実施機関の試験問題・正答のページです。全国建設研修センターと日本建設機械施工協会は、第一次検定の正答を試験の翌日から1年間掲載しています。
- 令和8年度の合格基準(確定版)は、1級土木の第一次検定が70問中42問以上かつ施工管理法(応用能力)15問中9問以上、1級建築が60問中36問以上かつ応用能力10問中6問以上です。
- 第二次検定の記述式は正答が公表されません。不合格者には、成績がA・B・Cの評定で通知されます。
- 第一次・第二次を同じ日に受けた場合、第一次が合格基準に届かないと第二次は採点されません。
- 令和7年度(2025年度)の合格率は、1級土木が第一次43.1%・第二次38.9%、1級建築が第一次48.5%・第二次39.0%でした。
令和8年度の試験日と正答の公表先(種目×級の一覧)
令和8年度の試験日は、国土交通省が令和7年12月18日に公示した実施計画で決まっています。答え合わせに使う試験問題と正答は、種目ごとの実施機関が公表します。
2級の「前期」は第一次検定だけの日程です。2級の後期は、第一次検定と第二次検定が同じ日に行われます。建設機械は第一次検定と第二次検定を同じ年度に受けることはできず、第二次検定は第一次検定に合格した翌年度以降に受けます。申込期間を含む全体の日程は施工管理技士の試験日程・申し込み方法にまとめています。
実施機関ごとの正答の公表ルール
全国建設研修センターの掲載期間は、合格者の発表資料に明記されています。たとえば7月5日に行われた1級土木の第一次検定は、翌日の7月6日から1年間の掲載です。建設業振興基金は「過去の受検状況・検定問題・合格基準」のページに、年度ごとの問題と正答肢をまとめています。
主要4区分の解答速報(令和8年度)
受検者の多い1級・2級の土木と建築について、答え合わせの確認先と合格発表日を区分ごとに整理します。
1級土木(第二次・2026年10月4日)の解答速報
1級土木の第二次検定は2026年10月4日(日)に行われ、合格発表は2027年1月8日(金)です。第二次検定は記述式の問題が中心です。全国建設研修センターは、令和7年度の第二次検定について試験問題だけを掲載し、正答は載せていません。合格基準は得点60%以上です。
7月5日(日)に行われた第一次検定は、試験問題と正答肢が同センターに掲載されています。8月13日(木)に合格者が発表され、受検者50,012人のうち24,927人が合格しました(合格率49.8%)。資格の全体像は1級土木施工管理技士とはをご覧ください。
2級土木(後期・第二次・2026年10月25日)の解答速報
2級土木は2026年10月25日(日)に、第一次検定(後期)と第二次検定が同じ日に行われます。合格発表は第一次検定が12月2日(水)、第二次検定が2027年2月3日(水)です。令和7年度は、全国建設研修センターが第一次検定の正答肢を試験の翌日から掲載し、第二次検定は試験問題だけの掲載でした。
令和7年度の第一次検定(後期・種別「土木」)の合格基準は「45問中27問以上正解」(得点60%以上)でした。6月7日(日)の前期試験は7月7日(火)に発表済みで、合格率は47.8%です。詳しくは2級土木施工管理技士とはで解説しています。
1級建築(第二次・2026年10月18日)の解答速報
1級建築の第二次検定は2026年10月18日(日)、合格発表は2027年1月8日(金)です。建設業振興基金は、第二次検定のうち択一式の設問だけ正答肢を公表しています。令和7年度は問題5と問題6が五肢択一式で、その正答肢が問題PDFの末尾に掲載されました。記述式の設問の正答は公表されません。
7月19日(日)の第一次検定は8月25日(火)に発表済みで、受検者42,826人のうち19,993人が合格しました。確定した合格基準は「60.0点(100点換算)、施工管理法(応用能力)10問中6問以上」です。資格の詳細は1級建築施工管理技士とはへ。
2級建築(後期・第二次・2026年11月8日)の解答速報
2級建築は2026年11月8日(日)に第一次検定(後期)と第二次検定が行われ、合格発表は第一次検定が12月21日(月)、第二次検定が2027年2月5日(金)です。令和7年度は、第一次検定の正答肢に加えて、第二次検定の問題4・問題5(四肢択一式)の正答肢が公表されました。
令和7年度の第一次検定(後期)の合格基準は「40問中24問以上正解」でした。6月14日(日)の前期試験は7月13日(月)に発表済みで、受検者15,465人のうち7,249人が合格しています。資格の詳細は2級建築施工管理技士とはへ。
電気工事は建築と同じ建設業振興基金、管工事・電気通信工事・造園は土木と同じ全国建設研修センターが正答を公表します。9月6日(日)に行われた1級管工事・1級電気通信工事・1級造園の第一次検定は、正答肢が同センターに掲載されており、合格発表は10月8日(木)です。
合格ライン(合格基準)は国土交通省が事前に公表
合格基準は原則として得点60%以上です。1級の第一次検定は、全体の得点に加えて「施工管理法(応用能力)」の得点にも基準があります。国土交通省は試験前に基準を公表し、試験の実施状況などを踏まえて変更する可能性があるとしています。
出典は国土交通省「令和8年度技術検定の合格基準について」(事前想定版)です。建設機械は、第一次検定が60%以上、第二次検定の筆記が60%以上、実技が1級は種別ごとに60%以上、2級は70%以上です。
令和8年度に確定した合格基準(問題数)
試験後に確定した基準は、国土交通省の「確定版」に問題数で掲載されます。2026年9月20日時点で確定している主な基準は次のとおりです。
- 1級土木 第一次:70問中42問以上正解、かつ施工管理法(応用能力)15問中9問以上正解
- 1級建築 第一次:60問中36問以上正解、かつ応用能力10問中6問以上正解
- 1級電気工事 第一次:60問中36問以上正解、かつ応用能力6問中3問以上正解
- 2級 第一次(前期):土木は45問中27問以上、建築・電気工事・管工事・電気通信工事・造園は40問中24問以上正解
- 建設機械 第一次:1級は50問中30問以上、2級は45問中27問以上正解
基準が60%より下がった例もあります。令和7年度の2級造園の第一次検定(後期)は、得点57.5%以上(40問中23問以上正解)が合格基準とされました。自己採点が基準ぎりぎりの場合は、確定版が出るまで結論を急がないほうが安全です。
同じ日に第一次・第二次を受けた場合
2級の後期のように第一次検定と第二次検定を同じ日に受けた場合、第一次検定の得点が合格基準に届かなかった人は、第二次検定の採点が行われません。2級の後期を受けた人は、まず第一次検定の自己採点を確認しましょう。
自己採点の進め方
自己採点は、実施機関の正答を使い、自分が解答した問題だけを数えるのが基本です。民間の解答速報は早く確認できることがありますが、公式発表ではありません。
- 受検票で、受けた級・種目・検定区分(前期/後期、第一次/第二次)を確認する
- 実施機関のページから、同じ年度・同じ区分の正答を開く(問題A・問題Bなど冊子が分かれている場合はそれぞれ確認する)
- 選択問題は、指定された数の範囲で実際に解答した問題だけを採点する
- 1級の第一次検定は、全体の正解数と、施工管理法(応用能力)の正解数を分けて数える
- 合格基準(問題数)と照らし合わせ、基準との差を記録しておく
自己採点で間違えやすい点
- 受検した級・種目・検定区分と異なる解答を見ていないか
- 選択問題で、実際に解答した問題だけを採点しているか
- 速報段階の解答と、実施機関が後日公表する正式情報を混同していないか
- 合格基準の調整や、施工管理法の応用能力に関する基準を見落としていないか
資格スクール等の速報は早く確認できる一方、公式発表ではありません。速報同士で答えが異なる場合は、根拠を確認し、最終的には実施機関の正式解答・合格発表に従ってください。
第二次検定(記述式)の自己採点が難しい理由
第二次検定の記述式は正答が公表されず、成績の通知でも設問ごとの得点は示されません。そのため、記述式を含む第二次検定は、単純な自己採点が難しい試験です。
建築・電気工事の第二次検定には択一式の設問があり、その部分は建設業振興基金の正答肢で確認できます。ただし、記述式を含めた合計点は分からないため、択一式の結果だけで合否を判断しないようにしましょう。
不合格になった場合、第二次検定の成績は次の評定で通知されます(国土交通省「技術検定試験の個人の成績の通知について」)。
第一次検定の不合格者には「○○問正解」の形で正解数が通知されます。1級の第一次検定で、全体の得点は基準以上でも応用能力が基準に届かなかった場合は、その理由も通知されます。合格者には成績は通知されません。
自己採点のあとにやること
次の行動は、自己採点の点数よりも「次の試験がいつか」で決めると迷いません。
発表後の手続きには期限があるものもあります。たとえば令和8年度の1級建築・1級電気工事では、当年度の第一次検定合格者が第二次検定を受けるための受検手数料の払込期間が8月25日〜9月8日でした。資格を活かせる職場を探す場合は、土木施工管理の求人や建築施工管理の求人から条件を確認できます。
令和7年度(2025年度)の合格率(参考)
令和7年度の合格率は、種目・級・検定区分によって20%台から70%台まで幅があります。自己採点の結果を読むときの参考にしてください。
※2級土木は種別「土木」の値です。2級の第一次は後期試験の値で、前期は別に実施されます(令和7年度の2級土木の前期は51.8%)。建設機械の2級は実人数の値です。1級建築の第二次は令和8年1月25日の臨時試験の結果を含みます。出典:建設業振興基金 結果表、全国建設研修センター 合格者の発表資料、日本建設機械施工協会 合格発表。
年度ごとの推移は施工管理技士の合格率、難易度の見方は施工管理技士の難易度・合格率で解説しています。
合格発表までに確認すること
合格発表日は、種目・級・検定区分ごとに異なります。主要4区分の令和8年度の発表日は次のとおりです。
- 1級土木:第二次検定 2027年1月8日(金)
- 2級土木:第一次検定(後期)2026年12月2日(水)、第二次検定 2027年2月3日(水)
- 1級建築:第二次検定 2027年1月8日(金)
- 2級建築:第一次検定(後期)2026年12月21日(月)、第二次検定 2027年2月5日(金)
実施機関が案内する合格発表日、確認方法、合格後の手続き、証明書の申請を確認します。氏名・受検番号・住所に変更がある場合の手続きも、実施機関の案内に従ってください。合格発表を装う非公式な連絡や、不要な講座・手続きへの勧誘だけで判断せず、公式サイトのURLと案内を確認することが重要です。全種目の発表日と確認方法は施工管理技士の合格発表日と確認方法にまとめています。
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よくある質問
解答速報はどのくらい正確ですか?
民間の解答速報は早く確認できることがありますが、公式発表ではありません。第一次検定は実施機関が正答を公表するので、最終的にはその正答で採点し直してください。記述式の設問は正答が公表されないため、速報の解答例も参考にとどめましょう。
施工管理技術検定の正答は、いつ・どこで公表されますか?
全国建設研修センター(土木・管工事・電気通信工事・造園)と日本建設機械施工協会(建設機械)は、第一次検定の試験問題と正答を試験の翌日から1年間掲載しています。建設業振興基金(建築・電気工事)は、第一次検定の正答肢と、第二次検定の択一式の設問の正答肢を公表しています。記述式の設問の正答は公表されません。
令和8年度の1級土木の第一次検定は何問正解で合格でしたか?
国土交通省の確定版では、70問中42問以上正解、かつ施工管理法(応用能力)15問中9問以上正解が合格基準です。合格発表は2026年8月13日に行われ、合格率は49.8%でした。
第二次検定は自己採点できますか?
記述式の設問は正答が公表されないため、正確な自己採点はできません。建築・電気工事の第二次検定にある択一式の設問は、建設業振興基金が公表する正答肢で確認できます。不合格の場合は、成績がA・B・Cの評定で通知されます。
2級土木と2級建築の合格発表はいつですか?
令和8年度の2級土木は、第一次検定(後期)が2026年12月2日、第二次検定が2027年2月3日です。2級建築は、第一次検定(後期)が2026年12月21日、第二次検定が2027年2月5日です。
第一次と第二次を同じ日に受けて、第一次が不合格だったら第二次はどうなりますか?
第一次検定の得点が合格基準に届かなかった場合、第二次検定の採点は行われません。2級の後期を受けた人は、まず第一次検定の自己採点を確認しましょう。